自転車事故 賠償責任






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9500万円の賠償責任が命じられた原因、理由

 事故当時小学5年であった男児が歩行者の女性と自転車で衝突し、意識不明の状態にさせた事故で、なんと9,500万円の賠償責任が命じられた事例がありました。
 なお、この例は現状において史上最高額の事故なのですが、特異なケースではなく、数千万円の賠償金が命じられるケースは少なくなく、自己破産を余儀なくされている家庭も少なくありません。
 日頃から十分に事故に注意し、ルールを守るのはもちろんのこと、自転車保険に加入して万が一の場合に備えることが大切といえるでしょう。

 問題はどうしてこれほどの金額になったのかですが、原因は複数あります。
 男児が事故発生時にヘルメットをかぶっていなかったこと、スピードを出して坂を下っていたこと、前方不注意であったことといった具合に、当事の男児の自転車の乗り方にまずは問題がありました。
 そのほか、被害を受けた女性の介護のために必要な費用、負傷の後遺症に支払うべき慰謝料、事故の被害を受けていなければできていたであろう専業主婦としての対価が損害賠償の金額の中に盛り込まれたのです。

 なお、この事例では、男児に対してではなく、母親に対して賠償命令が下りました。
 母親としては男児を監督する義務があり、これをしっかりと行っていなかったということで、これだけの損害賠償の金額が命じられたのです。

 自分には無関係と多くの人が思いますが、たまたま不注意で接触した人が転倒し、打ち所が悪くて亡くなってしまったとなると、これだけの金額にはならないまでも、非常に高額な賠償金の支払を命じられる可能性は十分にあります。
 冒頭でも記しましたが、自転車に乗るのであれば保険に加入しておくことが大切です。

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