こどもの医療保険、掛金の安い共済か、18歳以降も継続できる民間保険か
こどもの医療保険を考えているのなら、選択肢は二つに分かれます。
・最低限の保障で掛金の安い保険(共済)
・補償がしっかりしていて、18歳以降も継続できる民間保険
のどちらかです。
こどもの医療費は、都道府県および市区町村の医療助成が基本的に手厚く、乳児医療といった名称の助成が、小学生または中学生あたりまで受けられます。
わたしが住んでいる大阪府だと、通常の病院であれば、どのような診察でも、1回500円で診療してくれます。ただ、ほとんどの場合、健康診断、薬の容器代、差額ベッド代金、病院までの交通費などについては、助成がありません。
入院をするような大きな病気をした場合の不安を軽減するために、子供の医療保険を考えられると思います。
掛金の安い医療保険なら共済
掛金の安い保険の代表が共済です。
有名なのは県民共済・都民共済・府民共済の生命共済こども型、各都道府県によって呼び方は変わりますが内容はほとんど同じです。
月1000円の掛金で、入院給付金5000円、手術共済金が1回につき、手術内容に応じて2~20万円、そのほか死亡共済金、後遺障害共済金などが出る保険です。
一番のメリットは保険料が安いこと。掛金は月1000円ですが、保険に使われなかった分の剰余金として年末に割戻金が返ってきます。
平均20%ほど(都民共済の平成27年度の割戻し率は21.98%)なので、年間2400円ほど返ってくる計算、月800円程度の掛金で済む計算になります。
医療に関すること以外にも、がん診断、損害賠償など、保障の範囲が広いメリットがあります。
保険料が非常に安く加入者数も非常に多いのですが、唯一のデメリットは、加入年齢が限定されていることで、子供限定だからこそ安く使えるというところです。
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都道府県共済、全労災、COOP共済を比較
ちなみに都道府県の共済のほかに、全労災のこくみん共済(キッズプラス)、COOP共済たすけあいジュニア20コース(J1000型)が同種のものであります。ほぼ同じような補償内容ですが、補償内容、保険料などに微妙な違いがあります。表にまとめましたので、ご確認ください。
個人的には、がんの補償がある分、都道府県共済がいいように思います。
※免責など細かい違いなどあるかもしれませんので詳しくはそれぞれの共済へお問い合わせください。()
都道府県共済 | 全労災 こくみん共済 |
COOP共済 | |
---|---|---|---|
月掛金 | 1000円 | 900円 | 1000円 |
割戻率 (割戻し後 金額) |
21.98% (約780円) |
15.5% (約760円) |
15% (約850円) |
加入年齢 | 0~17歳 補償は18歳まで |
0~14歳 補償は18歳まで |
0~19歳 補償は20歳まで |
入院 | 1日5000円 (~360日) |
1日5000円 (~365日) |
1日6000円 (~360日) |
通院 | 1日2000円 (~90日) |
1日2000円 (~90日) |
1日2000円 (~90日) |
手術 | 2・5・10・20万円 | - | 5・10・20万円 |
がん診断 | 50万円 | - | - |
先進医療 | 1~150万円 | - | 月100円で追加 ~1000万円 |
後遺障害 | 交通事故~300万円 その他~200万円 |
交通事故~270万円 その他~180万円 |
事故~350万円 |
死亡・重度障害 | 交通事故500万円 不慮の事故400万円 病気200万円 |
交通事故600万円 不慮の事故400万円 病気200万円 |
100万円 事故死亡・事故重度傷害+50万円 |
契約者の死亡 | 交通事故・不慮の事故500万円 病気50万円 |
交通事故350万円 病気等30万円 |
交通事故・不慮の事故100万円 その他4万円 |
損害賠償 | 1事故につき100万円 | 1事故につき100万円 | 月170円で追加 最高1億円 |
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おすすめは都道府県民共済、がん保険、自転車保険の機能もあります
おすすめは都道府県民共済です。
全労災の共済、コープ共済などもありますが、都道府県の共済がおすすめの理由は、がん保険、自転車保険の機能もあることです。
生命共済(こども型)なら、がんになった場合に一時金50万円が支払われます。入院、通院、手術に関する補償も基本機能としてあります。
中学生でがんになるケースは少ないですが、もしもの備えがあります。
1億円近い賠償責任が出た判例で備えが必要となった自転車保険(個人賠償責任保険)ですが、格安で入ることができます。
追加で加入が必要ですが、年間1,680円(月額140円)で家族分備えることができ、保険金額は3億円です。
⇒都道府県民共済の個人賠償責任保険
民間の保険なら、18歳以降、大人になっても保障が継続
こどもの将来を見据えて加入を検討するなら民間の保険、生命保険会社の保険です。医療保険についても、赤ちゃんから入ることができる医療保険として、アフラックのちゃんと応えるEVER、オリックス生命の医療保険CUREがあります。
民間の保険のメリットは、補償範囲の広さと、終身タイプに入れば、18歳以降、大人になってもその保険を使うことができるところです。
アフラックのちゃんと応えるEVERなら、入院給付金、手術給付金は共済とほぼ同じですが、病気による入院後の通院治療も対象となります。
もう一つのメリットが、医療保険が一生涯続くことです。
18歳までに大きな病気などにかかると、医療保険に加入できないケースなどもありますので、早めに入っておくと安心です。特に女性は、妊娠中は医療保険に入れなくなります。もしものことを考えると安心感は出てきます。
一般の保険といっても、保険料は共済とほぼ同じで、アフラックなら0歳で954円~、オリックスなら0歳で1032円~(※2018/20調べ)から加入が可能です。
→オリックス生命の医療保険CUREの資料請求についてはこちら
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こどもの医療保険は、学資保険と別に加入する
必要最低限で選ぶか、幅広い保障を選ぶかによって選ぶ保険は変わると思いますが、おさえておかないといけないのは、こどもの医療保険は別で入るべきだということ。
医療保険がセットになっているこども保険は、どっちつかずの内容になっているものが多く見受けられます。教育資金を積み立てる学資保険と掛金の安い共済を組み合わせても、セットのこども保険の方が割安というケースも多くあります。こどもの医療保険は個別に入った方がおトクです。
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